2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

読書日記3「私」を生きるための言葉 日本語と個人主義 泉谷閑示著

エリクソンよりもマズローよりもしっくりくる! 0人称と1人称をめぐる成長段階説。 この本、めちゃくちゃ面白い。言語論、日本語論として、斬新な示唆に溢れ、大きな知的刺激を与えてくれた名著だった。 この本のテーマは、ずばり「日本語と個人主義。」西洋…

読書日記2 「ナラティブと共同性 自助グループ・当事者研究・オープンダイアログ」 野口裕二著 part1

本書はナラティブ・アプローチがどのように発展し、どのような領域でその可能性が検討されてきたか、そしてその特徴と限界、今後の展望を論じている。筆者の言葉を借りると、 (一部抜粋)ナラティブ・アプローチはどんな課題に取り組み、などんな成果を生み…

読書日記1日目:「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」東畑開人著 

読書日記1日目 「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」東畑開人著 京大ハカセが落ちたウサギ穴 臨床心理学一筋、ついに京大のハカセ号を取得した著者。アカデミアにとどまらず、臨床の専門家として患者を「セラピー(治療)」することに燃えてい…

人生で初めて会社説明会に行ったら、社長さんに人生相談することになった話。

「わが社の説明なんかより、吉田君の人生の方が大事だ。」 開始5分。 始めに社長からの会社説明、先輩社員との座談会、工場見学、明るく和やかに、予定調和で進むはずの会社説明会は、生き方に迷える子羊が人生哲学の手ほどきを受ける人生指南塾となった。 …