華新街オールスターズ

台湾、新北市中和区華新街。たいわん、しんぺいしじょんふーくふぁしんじえ。

台北メトロのオレンジ線の終点「南勢角(なんしーじゃお)」駅から徒歩15分、ミャンマー料理店が立ち並ぶ美食街の周辺エリアが「華新街(ふぁーしんじえ)」と呼ばれる地域だ。僕の住んでいたアパートは、美食街を突っ切り、交差点を右に曲がった脇の通りにある。ちなみこのエリアは台北市新北市大都市圏の端っこにあり、少し先の方まで歩くと、丘陵地帯に出くわす。

この大都市圏の端っこ、東南アジア料理店が立ち並ぶ繁華街「華新街」の喧騒、せわしなさ、熱、汗、活気の中、目まぐるしく送られていく一日一日。

これはそんな日常を生きる華新街の人々のお話し。

揚げ物やの屋台を営むマ60代くらいの夫婦がいる。毎晩夜中の2時まで揚げ物やをやっているので、なかなかタフだ。夜中に行くと必ず、屋台の横の台の上に愛犬かつ看板犬?のトイ・プードルが座っている。彼の役目は注文した食材が揚げあがるのを待ってるお客さんの暇つぶし相手をすることだ。夕方の4時か5時くらいに、夫がトイ・プードルを散歩させているのを僕はよく目にする。恐らく旦那さんの日課なのだ。

食材の取り方が違うとかもっと丁寧な中国語を話すようにとか奥さんに注意されながら、スーパーハイカロリーの油もりもり豆腐揚げ串をゲットして、ちょっとこわもてなおじさんがやってるドリンクスタンドに向かう。